どのような職種、または業務に就くことになったとしても、会社という組織に入る以上、人間関係は必要不可欠です。
たとえ希望する仕事への転職ができたとしても、良好な人間関係が構築できなければ、その職場は瞬く間に「自分に合わない職場」へと変貌を遂げてしまいます。
人間関係が悪化してしまえば、自分がやりたい仕事もさせてもらえない可能性があり、引いてはこれが再び転職をする理由や、仕事を辞めたい理由になってしまうことにもつながってしまいますので、転職をした場合には、まずは同僚と仲良くやっていくためにコミュニケーションを密に取る必要があるのです。
郷に入っては郷に従え
中途採用の人に多いのが、「前の会社では○○でした…」というように、以前の職場での話を持ちかける人ですが、これが最も多い険悪なムードを作りだしてしまう原因となっています。
転職先は以前の職場ではありませんので、当然職場のルールや方針等も異なります。
郷に入っては郷に従えという諺がありますが、まさにこの諺通りで、転職先ではまず転職先のルールに従わなければなりません。
中途採用をしてもらった分、スキルという面から見れば確かに同僚となる方々と比較して多少は上かもしれませんが、しかしながら会社のシステムや規定という面から見れば素人のはずです。
会社に関する知識量に関して言えば、入社1年目の若手と同じわけですので、その点はしっかりとわきまえておく必要があります。
例えば以前の職場の方が効率良く業務を行えていたかもしれませんし、それを提言したい気持ちもあることでしょうが、転職した後すぐに指摘したところで説得力もありませんし、影響力がそれほど無い状態で提言したとしても、言い分がそのまま通る可能性の方が少ないです。
上手にやっていきたい場合には、改善点をメモしていき、仕事以外の会社の規定等を全て把握した後に提言していくことをお勧めします。
気持ちは分かりますけど、抑えましょう…。
年齢の差を上下関係に含めてはいけない
中途採用で転職をした場合には、自分の方が年上であるというケースが多々ありますが、これを人間関係に含めると失敗しやすいので注意しましょう。
年下の方が自分の教育担当者になることもありますが、会社はあくまで年齢ではなく個人の能力を見て構成されている組織ですので、現在の自分よりも面倒を見てくれる方の方が立場は上になります。
個人の能力は、会社内での仕事ぶりを見た上で判断されることになりますので、社内実績が積まれていない状態の転職者は、以前より働いている同僚の方々よりも評価は下ということになります。
自分の方が「年齢が上だから」という理由で横柄な態度を取るのはもってのほかです。
謙虚で誠実な姿勢で、まずは仕事を覚えていくことから始めてみてください。