会社が長く続くかどうかは、そこで働く人にとって死活問題です。
衰退する業界に留まって仕事をしていれば、いずれその業種の存在意義が無くなってしまった時には会社が潰れる可能性が高いので危険です。
それとは逆に、今後伸びていくことが予想される業界は、会社が潰れるリスクが著しく軽減されることになりますので、安定していると言えます。
今後も安定した生活を送りたいならば、今従事している仕事を続けるか、それとも転職をすべきかという問題は、勤めている会社やその会社が属している業界自体の将来性によっても判断するべきです。
医療、福祉業界
昨今の日本国内では少子高齢化が進んできているのは周知の事実であり、これに伴い医療や福祉業界も賑わってきているため、将来性が高い業界であると言えるでしょう。
中でも特に注目が集まっているのが福祉業界です。
老人が増えれば、その分福祉サービスを利用する人が増え、利益を挙げられると考えられています。
また、福祉が伸びる根拠は老人が持っているお金にも関係があります。
これまで日本の経済成長を支えてきた高齢者の方々には、老後を過ごすための資金が残されており、また自分が死ぬまでにこのお金を糸目をつけずに使うことになります。
持っているお金も多ければ、消費する量も多い、これが「福祉業界が伸びる」と言われている理由でもあるのです。
しかし、医療や福祉業界には問題も山積しているのが現実です。
現在問題視されているのが、福祉の現場における劣悪な労働環境についてです。
サービスの内容上、福祉の現場では昼夜を問わずに働かなければなりませんが、それにも関わらず休日が少なかったり給料が少なかったりと、労働環境や給与体系にも問題があります。
そのため現在では福祉の仕事に就こうとする人が少ないのが現実です。
これから先、日本政府は増加していく高齢者にも目を向けなければならないことから、福祉現場における労働環境も徐々に改善されていくことが予想されますが、それまでは我慢する必要がありそうです。
IT業界
日本国内のみならず、世界に目を向けても伸びているのがIT業界です。
ここ十数年でIT業界は目覚ましい進化を遂げてきました。
携帯電話はスマートフォンに変わり、パソコンの処理速度は以前の何十倍も速くなってきています。
また光通信やインターネットによって大量の情報を交換できるようになった現在では、新しいサービスも益々増えてきています。
新しい技術を活用した事業をおこしているベンチャー企業はいくつもあり、これからの活躍も期待されています。
また、前記した高齢化問題とITを組み合わせることにより、新たなサービスを考案する人も増えてきていますので、これから先も活躍していくことでしょう。